吉岡心平のマーク

ワキ50000形59015

JR貨車


 昭和53年、東京〜九州間に運用されていたワキ連結の10000系列車が廃止されたため、ワキを50000系列車に併結出来るよう改造したのが本形式誕生の経緯である。

 昭和52〜55年度にワキ59000〜59024の25両が改造された。59000番台としたのは将来の新製を想定したためたが、取り越し苦労だったようだ。種車となったワキ10000形には丸屋根の前期形、角屋根の後期形があったが、本形式の大半は前期形からの改造で、後期形を改造したのは59007〜59010,59020,59022の僅か6両であった。

 写真のワキ59015は前期形を改造したもので、改造点はブレーキ廻りを50000系と統一するため、10000系の特徴だった電磁制御を撤去し、代わりにA急ブレーキ弁を追加した。また車体塗色は黄緑6号からとび色2号に変更された。

 落成後は汐留〜東小倉間の混載輸送に活躍し、汐留の廃止後は川崎貨物駅に変わった。晩年はコンテナターミナル間での運用となったため、コンテナホームでフォークリフトにより2トンコンテナを車内に積込む方式に変更された。平成7年度に形式消滅したが、写真のワキ59015の廃車は平成8年3月で、最後まで残った1両であった。


●関連形式 ワキ50000形59009(国鉄編22) ワキ10000形後期形の改造車で角屋根。TR223に改造後。


【JR貨車036】060501作成R4。


JR貨物継承車番号表 年度別両数変遷

No. 番号 廃車 No. 番号 廃車 No. 番号 廃車 No. 番号 廃車
59000 H0308 59007 H0407 15 59014 H0803 22 59021 H0605
59001 H0606 59008 H0407 16 59015 H0803 23 59022 H0603
59002 H0308 10 59009 H0803 17 59016 H0803 24 59023 H0803
59003 H0308 11 59010 H0605 18 59017 H0803 25 59024 H0803
59004 H0606 12 59011 H0803 19 59018 H0803 26 XXX XXX
59005 H0308 13 59012 H0803 20 59019 H0803 27 XXX XXX
59006 H0407 14 59013 H0803 21 59020 H0603 28 XXX XXX

ワキ50000形59015の写真

【写真3036】 ワキ50000形59015 昭和55年8月30日 汐留駅にて P:吉岡心平