吉岡心平のマーク

タキ1形

私有貨車

 形式
索引


タキ10形

 番号
[ロット表]


 ページ
[索引]

図面編17
図面編19

積荷
●構造

入口


 タキ1形は昭和4年5月に日車本店で1ロット6両が製作された28トン積ガソリン専用タンク車であった。

 タキ「1」故にタキで最初の形式と思えるが、実は昭和3年の改番時にタキ1450形が存在したため、タキでは二番目の形式である。

 本形式の特徴は何と言ってもタンク体の形状で、タンク体は台枠側梁間に落としこまれ、支障する台車上の部分は平底とした変形異形胴とした点である。これは3軸タサの流儀をタキに適用したた

めだが、苦労の割に効果が薄かったものと見えて、次ロット以降は、現在も見られる台枠上に円筒形タンク体を載せた構造となった。
 しかし荷重が28トンと半端なのは何故だろう、設計比重の見積り違いだろうか。

 落成時の所有者はライジングサン石油KK・常備駅は石油であった。昭和17年5月に全車石油共販KKとなったが、同年10月には当時貴重な大型タンク車として燃料用アルコールの増送用としてアルコールに専用種別変更され、形式・番号もタキ500形500〜505に改番され形式消滅した。


●関連形式 タキ500形502 本形式の専用種別変更後。


タキ1形の図面

【図18】 タキ1形


【図面編18】090810R4B。