吉岡心平のマーク

タサ1900形

私有貨車

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タサ1700形
タサ2000初代形

 番号
ロット表


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図面編16
図面編18

●積荷
●構造

入口


 タサ1900形は24トン積ガソリン専用車で、昭和5〜15年にタキ100形30トン積石油類専用車を改造した形式。番号は1900〜1902,1906〜1909の7両で、1903〜1905は最初から欠番である。

 所有者のライジングサン石油は、石油類専用車をガソリンに専用種別変更した例が多く、本形式以外にもタ600形(10→9トン形式は変更せず)、タサ1形→タラ100(20→19トン)形などが見られる。

 さて本形式の場合、単なる専用種別変更なのか、はたまた改造なのかは議論のある所だが、普通は安全弁増設を伴うため改造扱いとなることから、ここでは改造とした。

 最初に改造されたのは昭和5年3月のタサ1900で、続いて5年後の昭和10年1月に1901,1902が続いた。この時点では種車番号が逆番で、改造後番号の事前割当はなかった。
 ところがその4ケ月後の5月に改造された車両はタサ1909と大きく飛んだが、空隙となった1903〜1908が埋ったのは5年後の昭和15年3月で、それも1906〜1908と後ろから埋め、結局1903〜1905は誕生せずに終った・・・

 改造時の所有者は全てライジングサン石油KKで戦時中は石油共販KK所有を経て、戦後はシェル石油KKに戻った。タキには復元されることなく、全て本形式のまま生涯を全うし、1906は昭和40年3月、1900,1901は昭和44年7月、残る4両は昭和45年7月にそれぞれ廃車となった。


タサ1900形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
1900 S0512 不明▲ タキ100 102 ライジングサン石油KK
1901,1902 S1001 不明▲ タキ100 100,101 ライジングサン石油KK
1909 S1503 不明▲ タキ100 120 ライジングサン石油KK
1906〜1908 S1005 不明▲ タキ100 115,116,118 ライジングサン石油KK

タサ1900形の図面

【図17】 タサ1900形


【図面編17】090502R4B。