吉岡心平のマーク

タキ4750形4752

私有貨車

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タキ4700形
タキ4800形

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ロット表


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特別編139
特別編141

●積荷
●構造

入口


 「希硫酸及びリン酸」は化成肥料の原料で、昭和4年に創設された私有貨車では由緒ある積荷だが、本形式はその最後の末裔として記憶される形式である。

 タキ4750形は35トン積希硫酸及びリン酸専用車で、昭和41〜43年に6両が、富士重・日立で製作された。写真のタキ4752は、第2ロットとして昭和43年8月に日立で4両が製作された内の一両である。ヨンサントウで不適格車として強制廃車の対象となったタサ400形3軸車の置き換え用として製作されたものだ。

 外観・構造は普通鋼製の直円筒タンク体で、タンク内面はゴムライニングされ、ドーム頂部はフランジ構造となっている。タキ11200形リン酸専用車とは兄弟形式だが、設計比重が1.5とリン酸単独より、希硫酸で希釈された分だけ低いため、こちらの方が、タンク容積が僅かに大きい。

 落成時の所有者は日産化学工業KK・常備駅は速星であった。昭和50年10月にセントラル硝子KK所有・宇部岬駅常備に異動したが、一体何に使用されていたのだろう。昭和59年12月に廃車となった。


●関連形式 タキ4700形4700 希硫酸専用車との比較。


【特別編140】011230作成、031218ロット表追加、031230R4、050425R4A、060822ロット表R2、070913ロット
表R3+R4A2、081127R4BY。


タキ4750形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
4750 S4102 富士重 北海道日産化学KK
4751〜4754 S4308 日立 日産化学工業KK
4755 S4308 富士重 北海道日産化学KK

タキ4750形4752の写真

【写真1140】 タキ4750形4752 昭和53年9月10日 塩浜操駅にて P:吉岡心平