吉岡心平のマーク

タキ7050形7064

私有貨車

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タキ7000形
タキ7100初代形

 番号
解説

タキ7062
タキ7066

 ページ
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特別編1144
特別編1146

積荷
●構造

入口


 タキ7064は7065と共に、昭和50年2月富士重で製作された。

 所有者は日本曹達で、例によって日車製の7066と競作された。
 四塩化炭素は吸湿により分解して腐食性を持つため、タンク内の残留液を減らすことが設計のポイントだ。このため富士重・日車共にタンク底部を中央に向けて傾斜されたが、アプローチの手法は両社で異なり、日車が魚腹形異径胴タンク体としたのに対し、本車を製作した富士重では、直円筒の缶体を中央に向けてスウェイバックさせたV2形タンクを採用した。

 タンク体はステンレス鋼製で、中央に向けて1/100の傾斜が付けられている。面白いのは後天的改造によりタンク踏板が左妻に向って飛込み台のように延長されている点だ。洗浄口のアクセス改善のためだろうか・・・。

 落成時の所有者は日本曹達KK・常備駅は二本木であった。平成4年4月には日車製の7058,7063と共に東亜合成化学工業KKに移籍し、伏木駅常備となった。その後、平成6年7月の東亜合成KKへの社名変更を経て、専用種別はカセイカリ、常備駅も昭和町に変更された。最近の消息は定かではないが、廃車になったものと思われる。


■主要諸元
製造年   昭和50年2月
製造所   富士重
設計比重 1.6
タンク容積 21.9m3
●上廻り
タンク形態 傾斜円筒(V2)形ドームレス
タンク材質 ステンレス鋼(SUS304)
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,850mm
タンク長さ 8,720mm
タンク傾斜 1/100
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      9,800mm
BC間距離  6,500mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR41E−12形

タキ7050形7064の写真

【写真2145】 タキ7050形7064 平成2年12月31日 安治川口駅にて P:吉岡心平


【特別編1145】100310作成R4B、101029諸元追加、131127R4C。