吉岡心平のマーク

タム3050形3054

私有貨車

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タム3000形
タム3100形

 番号
[ロット表]


タム3057

 ページ
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特別編1008
特別編1010

積荷
●構造

入口


 タム3054は昭和29年8月日立製で、3053〜3055の3両ロットであった。

 従来、ホルマリン専用車は戦中製のタム100二代形濃硝酸タンク車を転用したタ3050形により賄われていたが、昭和29年に入るといよいよ新製車を投入することになり、汽車製の3050〜3052と競作されたのが本ロットである。

 戦時中にタム100二代形を量産し、アルミタンク車のトップメーカーであった日立だが、戦後はタンク体の強度向上を図った改良タイプを製作した。

 昭和28年製のタム100二代形1241〜1243がその嚆矢だが、本ロットはこれに続いて製作された2作目で、大型化したタンク受台が改良タイプの目印である。

 落成時の所有者は住友化学工業KK・常備駅は桜島であった。昭和49年頃に広栄化学工業KKに移籍し、岳南富士岡駅常備となった。写真はこの時期のものである。昭和54年2月には日本石油輸送KK・南港駅常備となり、駅名は昭和58年11月に名古屋南港となったが、昭和59年6月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和29年4月
製造所   日立
設計比重 1.09
タンク容積 13.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 純アルミニウム
タンク板厚 胴板13・鏡板16mm
タンク直径 1,726mm
タンク長さ 6,250mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      6,800mm
軸距      4,000mm
留置ブレーキ 片側
空気ブレーキ KC180形
走り装置   リンク式→二段リンク式

タム3050形3054の写真

【写真2009】 タム3050形3054 昭和49年5月9日 桜島駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編1009】090418作成R4B、130605R4C。