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ホキ7500形7512 |
私有貨車 |
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番号 |
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●積荷 |
■入口 |
ホキ7500形と聞くと、最近の貨車ファンは清水工業の所有車を想い起こすかもしれないが、元々ホキ7500形の大ユーザーは小野田セメントKKで、全22両中で20両までが同社の所有であった。 …と前置きが長くなったが、ここで紹介するホキ7512は、僅か2両しかなかった日鉄セメントKKの車両である。 ホキ7511と12は、昭和43年4月に日車支店で製作された。車体中央に見えるカバーで覆われた突起が、スクリューコンベアの取出口である。一見しただけでは通常のホキ5700・7500形と区別が付かないが、驚くべきことにこの2両はホッパ容積が他車より1割程大きく、このため車体高さ |
が高い変形車であった。小野田/清水所有車の写真をお持ちの方は是非比較して頂きたい。 落成時の所有者は富士製鉄子会社の富士セメントKKであったが、昭和45年10月に親会社の合併に伴い写真の日鉄セメントに変更された。北海道にはホキ5700形タイプの車両が皆無だったため、同地のファンには珍重されたようである。セメントホッパ車と言えば、仲間同士で連なって走る姿を思い出すが、駅頭荷役用のスクリューコンベア付で、生まれながらにドサ廻りを運命づけられたホキ7500形はその例外で、日高線などローカル線区に単車で運用されていた。昭和59年12月に2両揃って廃車となった。 |
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ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 7500〜7507 | S4207〜4209 | 日車支店 | 小野田セメントKK |
2 | 7508〜7510 | S4304 | 日車支店 | 小野田セメントKK |
3 | 7511,7512 | S4304 | 日車支店 | 富士セメントKK |
4 | 7513〜7521 | S4308 | 日車支店 | 小野田セメントKK |
【写真12】 ホキ7500形7512 昭和49年7月25日 鷲別駅にて P:吉岡心平