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タ550形551 |
私有貨車 |
形式 |
▲タ520形 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タ550形は10トン積液化アンモニア専用タンク車で、昭和8〜11年に5両が川崎・大阪鉄工で製作された。 タ550は551と共に昭和8年3月川崎製で、我国初の私有高圧ガスタンク車であった。 高圧ガスの定義は時代により異なるが、一般論として述べれば、輸送時にタンク体に内圧がかかる積荷と言って良いだろう。このためタンク体は通常のタンク車と異なり圧力容器とする必要があるが、鉄道の場合、蒸気機関車につきもののボイラーが圧力容器なので、全く異質な技術ではなかったようだ。 |
そんな訳で、本邦初となる高圧ガスタンク車は、当時としては技術・規模が共に進んでいた海軍火薬廠が、火薬原料となるアンモニア輸送用に製作したものである。 落成時の所有者は海軍火薬廠・常備駅は平塚であった。社名は昭和15年6月に海軍火薬支廠、昭和17年10月第二海軍火薬廠となったが、敗戦により一旦除籍された。恐らく賠償物資として大蔵省が保管していたものと思われる。その後民間への払い下げを経て、タ551は昭和26年3月に再度車籍編入され、日産化学工業KK所有・速星駅常備となったが、昭和36年10月に廃車となった。 |
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ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 550,551 | S0803 | 川崎 | 海軍火薬廠 |
2 | 552,553 | S1010 | 大阪 | 旭ベンベルグ絹糸KK |
3 | 554 | S1107 | 大阪 | 海軍火薬廠 |
【写真1974】 タ550形551 P:吉岡心平所蔵