吉岡心平のマーク

タム7300形7300

私有貨車

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タム7200形
タム7400形

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[ロット表]


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特別編964
特別編966

積荷
●構造

入口


 タム7300形は15トン積の液化ブタン専用タンク車で、昭和34年富士車両で1両が製作された。

 一形式一両で、更に液化ブタン専用車は本形式が唯一だったため、一専用種別一両の珍車と言う事になる。
 液化ブタンは液化石油ガスの一種だが、沸点はノルマルブタンは0℃、イソブタンは−11℃と、プロパンが−42℃に比べ高い。燃料用のガスだが、揮発性が低いため、用途は携帯用ボンベやライターなどに限定される。

 外観・構造はタム7100形などのLPガス専用車に酷似するが、最高使用圧力がこれらの半分程度と低いため、タンク板厚は薄くなっている。なお専用種別名は昭和35年頃に「液体ブタン」から「液化ブタン」を経て、昭和38年2月には「LPガス(最高使用圧力8Kg/cm2)」に変わった。

 所有者は出光興産KK・常備駅は徳山であった。写真では煤の汚れが著しいが、恐らく山陰線等への運用が多かったためだろう。昭和48年7月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和34年9月
製造所   富士車両
設計比重 0.9
タンク容積 31.2m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 ボイラー用鋼板(SB42B)
タンク板厚 胴板12mm・鏡板14mm
タンク直径 1,920mm
タンク長さ 11,150mm

●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   12,000mm
BC間距離  8,700mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41C形

タム7300形7300の写真

【写真1965】 タム7300形7300 昭和47年4月14日 徳山駅にて P:堀井純一

【堀井さんの貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編965】081222作成R4B、130724R4C。