吉岡心平のマーク

シキ670形670B

私有貨車

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シキ610形
シキ700形

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特別編759
特別編761

積荷
●構造

入口


 シキ670形は、三菱電機が自社所有のシキ120形の改良版として製作した大物車で、昭和46年に120トン吊掛式・昭和49年に110トン分割落し込み式が製作された。今回はリクエストにより、このうちの吊掛式を紹介しよう。

 シキ670Bは昭和46年5月日車製で、落成時の番号は670だったが、後に梁を追加した際、識別記号が付けられ670Bとなった。

 軸数は12軸で、先輩となるシキ120形は3軸台車を4台使用したが、本形式は日車製では唯一となる2−2−2軸複式ボギーと変わった構造とした。TR78形3軸台車を嫌ったのは何故だろう?

 車体は第1と第2、第5と第6台車を台車上枠で結び、連結器は同枠先端に取り付けられた。第3と第4台車はまくら枠で台車上枠と組立て、同枠上に荷受梁を搭載した。これらは全て溶接用鋼(SM490A)の溶接組立で、台車上枠とまくら枠は日車製としては珍しく中梁中心の構造とされ、台車の内側に落とし込むことで重心を下げた。
 空車時の車体長さ19,580mmで、ブレーキはKSD形積空+手、台車はTR210で車軸は14トン短軸であった。

 落成時の所有者は三菱電機KK・常備駅は塚口から西浜(信)に移動した。平成15年11月にKK上組に移籍し、平成17年5月に廃車となった。


【特別編760】070316作成R4A、081127R4BY。

シキ670形670Bの写真

【写真1760】 シキ670形670B P:吉岡心平所蔵