吉岡心平のマーク

タキ4900形4900

私有貨車

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タキ4850形
タキ4950形

 番号
ロット表


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特別編676
特別編678

積荷
●構造

入口


 タキ4900形は写真未発見として図面編第一回で取上げた形式だが、このほど写真が見つかった。誠に目出度い事である。

 タキ4900形は30トン積サラシ液専用車で、昭和30年12月日立で製作された。サラシ液(現車標記は晒液)輸送用では記念すべき第一号車で、一形式一両であった。

 設計比重は1.148、タンク容積は26.2mであった。

 タンク体は普通鋼製で、内面は純度保持のため厚さ4mmのゴムでライニングされていた。タンク寸法は直径1,841mm・長さ10,350mmと、この種の車両としては細く、そして長い。
 台枠は平形で、長さは11,000mm・BC間距離7,600mmで、この時期にオーバーハング長1,700mmと言うのも珍しい。

 所有者は徳山曹達KK・常備駅は周防富田で、駅名は後に新南陽となったが、一貫して同地を離れなかった。昭和57年12月に廃車となった。


★形式図 タキ4900形(図面編1)


【特別編677】060607作成R4A+解説を図面編1より移設、070727R4A2、081007R4BY。

タキ4900形4900の写真

【写真1677】 タキ4900形4900 撮影日不明 周防富田駅にて P:西端慎一

【西端さんから貴重な写真を提供して頂きました】

どことは言えないが、不思議にアンバランスなクルマであった。「晒液」が渋い。