吉岡心平のマーク

タ1850形1851二代

私有貨車

 形式
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▲タ1800形
▼タ1900形

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[ロット表]


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特別編506
特別編508

積荷
●構造

入口


 私有貨車の形式数が増加する理由のひとつに、輸送需要の消滅がある。このような場合、今でこそ纏めて廃車となるが、貨車が貴重だった昔は、大半が転用改造され、多数の端数トン数形式を生む原因となった。

 タ1850形は13トン積塩酸専用車で、昭和25〜39年に3両が誕生した。半端な荷重から判る通り他形式の改造車で、より高比重な積荷の15トン車を転用したものである。なお番号は1850、1851初代、1851二代となっているが、これは1851初代の廃車から暫くして再び増備された際、1851を再度付番したためである。

 タ1851二代は昭和39年2月にタム4800形4803から改造された。車歴は複雑でタム100

二代形1186初代として昭和22年5月日立で誕生後→タ3100形3115→タム1186二代を経て、昭和29年5月造機でタム4803となった。

 種車のタム4800形は15トン積S酸肥液専用車で、詳細については特別編を参照頂きたい。
 さて改造点だが、専用種別変更と言った方が適切で、タンク体は種車の鋼製ゴムライニングタンク体をそのまま転用し、荷役装置なども目立った変更点は見られない。
 下回りも種車のままだが、荷重軽減に伴い担バネは低荷重用に交換されている。

 所有者は昭和電工KK・常備駅は新興であった。ヨンサントウでは無事2段リンク改造を受けたが、1年半後の昭和45年3月に廃車となった。


●種車形式 タム4800形4800 昭和29年造機製のS酸肥液専用車。

●関連形式 タ1650形1650 タム4800形4804の改造車で親戚筋。


タ1850形1851二代の写真

【写真1507】 タ1850形1851二代 昭和44年11月5日 高島駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編507】040724作成R4、050412R4A、070611R4A2、081207R4BY、100621R4B。