吉岡心平のマーク

タキ26000形26000二代

私有貨車

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タキ25900形
タキ26100形

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ロット表


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特別編473
特別編475

●積荷
●構造

入口


 「えっ、なんでタキ26000が二代目なの?」
 それはタキ2600形に26000番が存在したからである。

 さて、タキ26000形は昭和50年4月富士重で、1ロット9両が製作された35トン積亜硫酸ソーダ液専用車。ところが専用種別は、昭和55年3月に全車「ニトロベンゼン」となり、さらに平成7年6月には5両が「青化ソーダ液」に再変更された。

 外観・構造は先輩格のタキ20100形とほぼ同寸で、スウェイしたタンクなど作りも酷似するが、タンク材質が異なるため新形式とされた。また時期的な相違からブレーキ・台車なども進歩している。
 設計比重は1.19・タンク容積は29.4mで、ステンレス鋼製のタンク体は中央に向かって1/100で傾斜したV2タイプである。寸法は直径2,050mm・長さ9,600mmと、タキ7750形や21

350形より大きい。タンク内部にはステンレスパイプを用いた加熱管が、周囲には厚さ50mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセがあった。
 ニトロベンゼンへの変更では、特に改造点はなかった模様である。
 その後、写真のタキ26000を含む5両は、平成7年6月に青化ソ−ダ液専用に改造された。改造点はタンク加熱管を撤去し、内面にゴムライニングを追加工する大規模なもので、外観面ではタンク上部の弁装置周りに箱型のプロテクタを追加したことが大きく目立っている。
 台枠は標準的な平型で、長さは10,600mm・BC間距離は7,300mm、ブレーキ装置は手+積空、台車はTR41Eであった。

 所有者は日本石油輸送KKで、常備駅は落成時の鶴崎から昭和62年3月名古屋南港、平成9年3月郡山と変遷し、「今なお現役」にあるようだ。


●同一専用種別 タキ20100形20100 昭和45年富士重製で、タンク体は内面ゴムライニングのもの。


タキ26000形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
26000二代,26001二代,26002〜26008 S5004 富士重 日本石油輸送KK
1A 26000二代,26001二代,26002〜26008 (S5503) −− (ニトロベンゼンに専用種別変更)
1B (26000二代,26001二代,26002,26004,26005) H0706▲ 不明 (青化ソーダ液に専用種別変更)

タキ26000形26000二代の写真

【写真1474】 タキ26000形26000二代 昭和63年4月30日 東港駅にて P:吉岡心平


【特別編474】040305作成R4、050413R4A、070904R4A2、090416ロット表R3追加、130520R4C。