吉岡心平のマーク

ホキ5100形5104

私有貨車

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ホキ5000形
ホキ5200初代形

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ロット表


 ページ
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特別編402
特別編404

●積荷
構造

入口


 さまざまなスタイルが魅力のホッパ車にあって、ホキ5100形は本家アメリカのエアスライドホッパーカーを彷彿とさせる外観だった。

 ホキ5100形は30トン積リン酸ソーダ専用車で、昭和35〜37年に9両製作され、メーカーは全て東洋工機で、以前「十人十色」で紹介したように同社製の「ケミカルエアスライター」の一員である。

 ホキ5104は昭和36年5月東洋製で、5105との2両ロットであった。
 積荷は洗剤に使用されるトリポリリン酸ソーダで、設計比重は0.5と低く、ホッパ容積は60m3と丁度荷重の倍となった。容積を稼ぐため車体は

デッキを省いた純粋の箱型である。屋根は傾斜の急な山形で、四角の積込口が5個設置されていた。荷役方式はエアスライドであった。
 台枠は平台枠で、ブレーキはデッキが無いため、やむなくボギーホッパ車には珍しい側ブレーキとされた。台車は通常のTR41Cであった。

 落成時の所有者は日本化学工業KK・常備駅は三春であった。昭和43年9月に住友化学工業KKに移籍し、新居浜駅常備となった。その後昭和48年11月には日本石油輸送KK所有・東高島駅常備となった。その後、常備駅は昭和50年5月に新居浜、昭和54年2月に郡山と変遷し、長期休車を経て、昭和56年7月に廃車となった。


【特別編403】030722作成、031209R4、050503R4A、070109ロット表R2追加、070920R4A2、070922ロット表R3、080817R4BY。


ホキ5100形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
5100〜5103 S3506 東洋 日本化学工業KK
5104〜5107 S3605〜3607 東洋 日本化学工業KK
5108 S3703 東洋 東北開発KK

ホキ5100形5104の写真

【写真1403】 ホキ5100形5104 昭和54年7月10日 郡山駅にて P:吉岡心平