吉岡心平のマーク

タキ14600形14600

私有貨車

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タキ14500形
タキ14700形

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特別編428
特別編430

●積荷
●構造

入口


 35系標準タンク車の設計は、多数の化成品タンク車に適用された。ところがその影に隠れた珍車も少数存在する。今回紹介するのもその一例で、35系時代に製作された「最後の10系タンク車?」である。

 タキ14600形は35トン積魚油専用車で、昭和44年2月汽車東京で製作され、一形式一両であった。

 外観・構造は一言で言って、タキ3000形のスタイルに、35系の材質と10系の台枠を組み合わせた、奇妙な折衷タイプであった。
 タンク体は35系と同じ耐候性高張力鋼製だが、形態はドーム付の直円筒形で、寸法は直径2,0

50mm・長さ12,100mmと、タキ1500形と同一である。ドームは小判型でなく、通常の円形だ。缶体補強環が外側になったのは何故だろうか。タンク受台は帯金方式だが、汽車製のタキ5750形のように、台枠と一体の作りとなっていた。
 台枠は10系特有のハット形断面で、枕梁間の側梁は省略されていた。ブレーキは両側・台車はTR41Cであった。

 所有者は理研ビタミン油KK・常備駅は南稚内であった。昭和55年1月、所有者名から「油」が取れ、理研ビタミンKKとなった。本州で見た人もいるようだが、大半は北海道内で、魚油やソリュブルなどの輸送に使用されていたようである。昭和60年8月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ8800形8804 昭和36年造機製で2室構造の車両。


■主要諸元
製造年   昭和44年6月
製造所   汽車東京
設計比重 0.9
タンク容積 38.9m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 12,100mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   10系
長さ      12,500mm
BC間距離  9,200mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD203−254形積空
台車      TR41C形

タキ14600形14600の写真

【写真1429】 タキ14600形14600 P:吉岡心平所蔵


【特別編429】031020作成R4、050421R4A、070709R4A2、080723R4BY、131007諸元追加+R4C。