吉岡心平のマーク

タサ3500形3501

私有貨車

 形式
索引

タサ3400形
タサ3600形

 番号
ロット表


 ページ
索引

特別編427
特別編429

●積荷
●構造

入口


 タサ3500形は22トン積のアルコール専用車である・・・ と聞いただけで、貨車に詳しい方なら、改造車と当りを付けるに違いない。

 答えはその通りで、同形式3両は昭和30年5〜6月に造機で、タサ700形20トン積ガソリン専用車の874,877,878から改造された。種車は昭和19年に大阪鉄工所が陸軍向に製作したもので、タサ870〜879の10両ロットであった。

 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板10mm・鏡板13mmと後の標準から見ると各1mmづつ厚い。タンク寸法は直径2,050mm×長さ8,516mmで、ドームは片端に寄っているが、液出管は

更に偏っているのは何故だろう? ドーム上に位置した安全弁は、このロットの大きな特徴である。
 台枠は通常の平型で、側梁は150mmチャンネルを用いた。台枠長さは9,500mm・BC間距離は6,400mmで、台車はTR20を使用せず、大阪鉄工所独特の軸距1,650mmの菱枠台車を装備していた。

 タサ700形として登場した際の所有者は陸軍燃料廠・常備駅は岩国であった。敗戦後は大蔵省を経て、内外輸送KK・新興駅常備となり、これはタサ3500形に改造されても変わらなかった。その後、常備駅は昭和51年4月に三角に移り、写真のタサ3501は昭和52年8月に廃車となった。


【特別編428】031015作成、031220R4、050421R4A、070726R4A2、071015ロット表R3、090311R4BY。


タサ3500形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
3500〜3502 S3005〜3006 造機▲ タサ700 874,877,878 内外輸送KK

タサ3500形3501の写真

【写真1428】 タサ3500形3501 昭和44年10月7日 高島駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】