吉岡心平のマーク

タ4100形4102

私有貨車

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タ4000形
タ4200形

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[ロット表]


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特別編420
特別編422

積荷
●構造

入口


 サラシ液のタンク車には改造車が多い。ここに取り上げるタ4100形も、その一例だ。

 タ4100形は10トン積サラシ液専用車で、3両全てがタ2300形12トン積カセイソーダ液専用車からの改造である。タ2300形と言われてもピンとこないが、それもその筈で、弊サイトでも多数紹介したタム400形濃硫酸専用車がその前身である。

 その車歴を辿ってみよう。日東紡績KKが昭和14年1月新潟で製作したタム400形1479初代がその始まりで、昭和18年6月にカセイソーダ液に専用種別変更され、タ2300形2303初代となった。ところが昭和32年3月にはタム400形に戻され、タム1479二代となった。

 その後、昭和33年5月に北海道曹達KKに移籍すると共に再びカセイソーダ液専用となり、タ2300形2303二代となった。そして更にタ4100形4102に改造されたのである。

 改造に際しては、タンク体は種車のものをそのまま流用し、積荷の分解を防止するため、タンク周囲に保冷用のキセを追加した。
 台枠以下はタム400形時代と変わらず、ヨンサントウでは軸距3mと元々不適格車であったため、北海道封じ込めの「マルロ」車となった。

 所有者は種車時代と変わらず、北海道曹達KK・常備駅は幌別であった。昭和46年9月に廃車となった。


タ4100形4102の写真

【写真1421】 タ4100形4102 昭和45年8月17日 幌別駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編421】030918作成、040529R4、050504R4A、070803R4A2、090222R4BY、130403R4C。