吉岡心平のマーク

タサ3800形3801

私有貨車

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タサ3700形
タサ4000形

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ロット表


 ページ
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特別編277
特別編279

積荷
●構造

入口


 タサ3800形は、私有貨車で最もマイナーな形式の一つと言っても過言ではなかろう。

 タサ3800形は20トン積メタノール専用車で、昭和38年2月日立で、タサ4003,04の2両を改造した。種車のタサ4000形は、昭和32年3月日立で製作された20トン積液化塩化ビニル専用車であった。

 タンク体は改造の際に新製したもので、材質は普通鋼、板厚は胴板9mm・鏡板12mmであった。タンク直径は1,841mm・長さは9,860mmであった。ちなみに20トン積アルコール専用車であるタサ3200形と比較すると、直径は120

mm細く、長さは約1m長くなっているが、これは種車の台枠寸法に合わせたためである。
 荷役方式は通常の上入れ下出し方式で、車体下部には吐出管が見える。
 台枠以下はタサ4000形時代のものをそのまま流用した。長さは10,800mm・BC間距離は7,500mmで、ブレーキ装置は手+KD形空気、台車も高圧ガスタンク車に特有のTR41Bのままであった。

 所有者は信越化学工業KK・常備駅は黒井であった。使用頻度は少なかったようで、小生自身は残念ながら出会うことはなかった。平成2年4月に2両同時に廃車となっている。


●種車形式 タサ4000形4001 昭和31年三菱製、20トン積液化塩化ビニル専用車。


【特別編278】020925作成、031011リンク追加、031126R4、050501R4A、070915R4A2、071015ロット表R3
追加、080619R4BY。


タサ3800形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
3800,3801 S3802 日立▲ タサ4000 4003,4004 信越化学工業KK

タサ3800形3801の写真

【写真1278】 タサ3800形3801 昭和44年9月28日 大船駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】