吉岡心平のマーク

シ1形7

私有貨車

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▼シ10形

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[ロット表]

シ2

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特別編262
特別編264

積荷
●構造

入口


 シ1形は小型のボギー大物車で、1〜9の9両が在籍した。不思議なのは、同一形式内に異なる荷重が混在している事で、1〜4は大正期製作の10トン車、5と6は同様の12トン車、そして7以降は戦後製の10トン車である。

 今回取り上げるシ7は、8と共に昭和28年6月ナニワ工機で製作された。自社で製作した路面電車車体を、エアータンクなどの床下機器を付けたまま輸送するための車両であった

 大物車はその構造により分類されており、これに従えば本車は「弓形梁式」となるが、現車は低床式と言った方が適当な作りで、BC間距離は11,700mmと長い。ブレーキは軽量車のためKC203と小形だ。

 所有者はナニワ工機KK・常備駅は尼崎であった。社名は昭和47年11月にアルナ工機に変更された。写真は都電を輸送中の一シーンである。平成4年5月に廃車となった。


シ1形7の写真

【写真1263】 シ1形7 昭和62年9月13日 富士駅にて P:吉岡心平


【特別編263】020903作成、031208本文修正+リンク変更、040910R4、040918リンク追加、050409R4A、090126R4BY、140123R4C。