吉岡心平のマーク

シキ170形170A2

私有貨車

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▲シキ160形
▼シキ180初代形

 番号
[ロット表]

シキ170A1
シキ170B

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特別編221
特別編223

積荷
●構造

入口


 シキ170形は既にA1梁を特別編105で解説したが、今度はA2梁を取り上げる。

 シキ170形は昭和30年7月東芝で、170トン積吊掛式大物車として製作された。落成当時は、我国で最大の大物車として、趣味誌でも広く取り上げられている。さて、ここで紹介するシキ170A2は、昭和39年8月に車籍編入された70トン積弓形梁式大物車である。
 そもそもA2梁には誕生秘話があり、もともと特定用途向に製作された梁だったが、使用実績が優れていたため、貨車として車籍編入したものと言われている。車体すなわち荷受梁は、高張力鋼を溶接で組み立てたもので、特徴的な屈曲部の補

強に見られるように、日車製の弓形梁として標準的な設計である。
 下廻りはシキ170形に4つある4軸台車のうち、車端寄の2台車だけを使用した。意外な事に、固定4軸台車を用いた大物車は本車だけで、走行試験結果には「蛇行動を起こし易いので、保守に注意すること」と記載されている。

 所有者は東京芝浦電気KK・常備駅は新芝浦であった。私事で恐縮だが、写真撮影当時、小生は入社一年目で、本車が久々に使用されると聞いて、サラリーマン初の有給休暇を取ったことを思い出す。昭和58年11月に東芝物流KKに移籍後、昭和62年3月にこのA2梁は除籍された。


シキ170形170A2の写真

【写真1222】 シキ170形170A2 昭和54年11月11日 浅野駅にて P:吉岡心平


【特別編222】020618作成、040718R4、090408R4BY、131204R4C。