|
ワキ700形728 |
私有貨車 |
形式 |
▲ |
番号 |
▲ワキ710 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
我国では汎用貨車である「有蓋車」の私有は認められていない。片道輸送が多くなり、運用効率が低下するのがその理由だ。ワキ700形はその数少ない例外だが、まさに戦争の落し子と言って良いだろう。 ワキ700形は昭和18年に30両が国鉄工場で製作された。担当工場は前半15両が大宮、後半は大井工場なので、ここに取上げたワキ728は、昭和18年2月大井工場製である。 車体は最大長14,085mmとワキ1形より大きく、開口幅3,500mmの両開引戸が両側で互い |
違いであり、車内には荷役用の組立式ホイストを装備していた。 落成時の所有者は第21海軍航空廠・常備駅は日宇であった。敗戦と共に旧軍の所有物として大蔵省に所管替えとなり、戦後の混乱期は客車や荷物車の代用として使用されたようである。 |
|
●関連形式 シキ40形261 昭和20年6月日立製、陸軍所有の大物車で、同様に国鉄に買い上げられた。 |
【写真1190】 ワキ700形728 昭和43年5月1日 高島貨物駅にて P:堀井純一
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】
【特別編190】020416作成、020928リンク追加、040420R4、050212R4A、050513ワキ709を728に変更、 |