吉岡心平のマーク

タム400形1599

私有貨車

 形式
索引

タム300形
タム500形

 番号
[ロット表]

タム1587
タム1605

 ページ
索引

特別編152
特別編154

積荷
●構造

入口


 タム1601のリクエストを頂いた。残念ながら、そのものズバリの写真が見当たらないので、同一ロットの車両を紹介する。

 タム400形は15トン積濃硫酸・発煙硫酸専用のタンク車で、大正15年から昭和43年まで43年間に亘って製作された。この記録はタキ300形と共にタンク車では最長で、外観・構造は製造時期により千差万別である。

 タム1599は1591〜1604からなるロットの一員として昭和26年日車支店で製作された。細くて長いタンク体はタム400形戦後製の一般的特徴だが、このロットは異様に細いドームがポイントである。写真を見て気が付いたのだが、荷役配管

らしきものが見当たらない。反対側から撮ったタム1600の写真も掲載したが、ドーム側面に空気管の入口だった思われる盲蓋はあるだけだ。ドーム頂部はそれ全体がマンホール蓋とされ、締付方はいやに厳重である。これらの事実から、液出入管と空気管はマンホール蓋上にあり、加圧の際の空気漏れを防ぐため、マンホール蓋の締結を厳しくしたと推察したのだが如何だろうか。

 落成時の所有者は興国人絹パルプKK・常備駅は八代であった。その後、三井金属鉱業KK所有・三池浜駅常備に異動し、最終的に所有者はKK三井金属三池精錬所となった。主に三池浜八代間で4両単位で使用されていたが、タム1600と共に昭和59年3月に廃車となった。


タム400形1599の写真

【写真1153の1】 タム400形1599 昭和50年3月4日 大牟田駅にて P:吉岡心平

タム400形1600の写真

【写真1153の2】 タム400形1600 昭和50年3月4日 大牟田駅にて P:吉岡心平


【特別編153】020124作成、020420リンク追加、030124リンク変更、040219R4、050307R4A、070705R4A2、
090501R4BY、101001R4B。