吉岡心平のマーク

クム1001JRF形7

私有貨車

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クム1000JRF形
クキ1000JRF形

 番号
ロット表


21

 ページ
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特別編135
特別編137

積荷
●構造

入口


 11月28日付の貨車研究掲示板に、柴田太郎さんから若松車両に関する書き込みがあった。小職も興味深く拝見していたが、別件でネガを探していたところ、関連する写真が出てきたので紹介しよう。

 クム1001JRF形は16トン積車運車で、用途は4トントラックを用いたピギーバック輸送である。平成元〜2年に37両が日車・川崎で製作された。クムJRF1000形0番台と2両ユニットを組んで使用され、本形式はブレーキ制御装置に電磁弁を装備しない車両として位置付けられる。

 クム1001−7は平成元年6月に川崎で製作された。奥に見えるのがクム1000−7である。

 閑話休題、クムのどこが若松車両と関係があるのかと言えば、実はこの車両こそ若松車両が川崎の下請けとして製作を担当した車両なのだ。
2軸貨車時代は、完成車体を若松駅まで自動車輸送していたが、ボギー車を製作するようになってからは、浜小倉駅まで車体と台車をトレーラー輸送し、同駅構内で台車入れをして完成させたらしい。今更だが写真を良く見ると、周囲の床はコンクリート張りで、線路内にはピットが見える。どうやらここが若松車両の最終組立線だったようだ。

 所有者は日本フレートライナーKK・常備駅は東京貨物ターミナルであった。平成12年度末では健在なようだが、クムが急速に減少している昨今なので、いささか行く末が心配である。


クム1001JRF形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
1〜12 H0106 川崎 日本フレートライナーKK
13〜15 H0106 日車 日本フレートライナーKK
16〜18 H0106 川崎 日本フレートライナーKK
19〜22 H0106 日車 日本フレートライナーKK
23〜28 H0203 川崎 日本フレートライナーKK
29〜34 H0202〜0203 日車 日本フレートライナーKK
35〜37 H0209 川崎 日本フレートライナーKK

クム1001JRF形7の写真

【写真1136】 クム1001JRF形7 平成元年6月2日 浜小倉駅にて P:吉岡心平


【特別編136】011218作成、030823リンク変更、040312R4、050425R4A、090611R4BY、090615ロット表R3、131019R4C。