吉岡心平のマーク

タキ7200形7207

私有貨車

 形式
索引

タキ7150形
タキ7250形

 番号
ロット表

タキ7204

 ページ
索引

特別編117
特別編119

●積荷
●構造

入口


 タキ7200形は30トン積アルコール専用車で、タンク内面がステンレスライニングされている点がタキ3500形と異なる。昭和33〜34年にタキ3500形の改造を含め8両が造機・富士重で製作された。

 昭和34年7月富士重で製作された7203〜7207のうち、タキ7206と7207は、後天的改造により保冷キセを追加した。

 従来、改造目的や時期等については不明であったが、その後の宮坂さんの調査により、昭和37年7月頃日車本店で、プロピレンオキサイドを輸送するために改造したことが判明した。

 改造では種車のタンク体と台枠はそのまま使用し、重心高さが大きく上昇することを避けるため、タンク上部に限ってキセを追加した。このため一見するとキャノピー(遮熱覆いのことで、内部は空洞)の様に見えるが、キセ内部には断熱材が充填されている。またドーム周囲も海苔巻き状にキセを追加した。
 未改造車の例として、写真118の2にタキ7205を掲載したので、参考にしていただきたい。

 所有者は内外輸送KK・常備駅は塚口で、プロピレンオキサイドの輸送時は三井石油化学が使用していた。昭和51年4月には中条駅常備に異動し、昭和60年6月に廃車された。


◆参考文献 タキ7200形7207 宮坂達也「ためさんの貨車操車場」・化成品タンク車【第2種タンク車】の仕分線_1番線


【特別編118】011022作成、021011リンク追加、031218R4、041127ロット表追加、050421R4A、060810
ロット表をタキ7204に移設+本文修正+参考文献追加、070708R4A2、090602R4BY。

タキ7200形7207の写真

【写真1118の1】 タキ7200形7207 昭和45年10月6日 塚口駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】

タキ7200形7205の写真

【写真1118の2】 タキ7200形7205 昭和52年2月6日 高島貨物駅にて P:吉岡心平