吉岡心平のマーク

タキ11650形11650

私有貨車

 形式
索引

タキ11600形
タキ11700形

 番号
ロット表


 ページ
索引

特別編89
特別編91

●積荷
●構造

入口


 相模原の木村さんから頂いたリクエストはタキ11650形である。メールには「タキ1500の改造なのに受台が押え金式なのも謎ですし、知人に実車の写真を見せて貰ったとき、台枠側梁に付く航送フック掛けが、変な形状だったのも気になりました」とある。

 タキ11650形は35トン積メタクレゾール酸専用車で、タキ42150形(特別編81参照)30トン車を増備したものである。種車をタキ2100形からタキ1500形に変更したため、荷重が5トン増となり、新形式とされた。一形式一両で、昭和56年3月日車でタキ1500形15303から改造されている。なお種車は、昭和36年3月・日本鉱業KK向に15298〜15307の10両が汽車東京で製作されたうちの1両である。

 改造点はタキ42150形に準じており、液出し方

式の変更や加熱管の撤去・鏡板点検口の閉鎖などは同一だが、追加工事としてタンク受台が押え金方式のものに新製・交換された。これは、帯金方式は円周方向に可動のため、万一台枠が捩れると宜しくないとして、改造の際は新製車に準じて追加工することになったものだが、膨大な数の車両が帯金方式のまま一生を終えたことを思うとき、いささか過敏であったように思える。メールで指摘されていた「変わった形の航送用フック掛」は、種車から受け継がれたもので、当時の汽車製に特有のものである。新型ジャッキ受が追加されていないのは何故だろう?

 所有者は日本陸運産業KK・常備駅は浜安善だったが、直ちに西八幡に異動した。58−X改正による運用廃止により、タキ42150形より早く昭和59年9月に廃車になった。僅か3年半の命だったことになる。


●同一専用種別 タキ42150形42150 先輩形式で、昭和53年日車でタキ2100形を改造した30トン車。


【特別編90】010811作成、010815誤記訂正、040117R4、070908R4A2、071124ロット表R3追加、090602
R4BY。


タキ11650形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
11650 S5607 日車▲ タキ1500 15303 日本陸運産業KK

タキ11650形11650の写真

【写真1090の1】 タキ11650形11650 昭和59年3月18日 村田駅にて P:福田孝行

【福田さんから貴重な写真を提供して頂きました】

タキ11650形11650の写真

【写真1090の2】 タキ11650形11650 昭和56年12月30日 浪速駅にて P:吉岡心平