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タキ5650形5650 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
西野さんリクエストのタキ5600ファミリーの第二弾は、タキ5650形を取上げよう。 タキ5650形は28トン積のシクロヘキシルアミン専用車で、昭和40年7月に4両がタキ5600形5610〜13から改造された。半端な荷重は積荷の比重差が原因である。改造は関東電化自身が行なったので、専用種別変更と言った方が正確だ。 この事実から想像出来るように、外観・構造はタキ5600形時代と全く変わっていない。なお種車の関係から、車体寸法はタンク長さが10,600mm・台枠長さは11,400mmと、タキ5602より少し長くなっている。 |
将来に期待が持たれたが、好事魔多しの喩え通り、米国で発ガン性疑惑が発生した。これが所謂「チクロショック」で、わが国では使用が停止された。余談だが、昔懐かしい「渡辺ジュースの素」の渡辺製菓は、これが原因で倒産している。 所有者は関東電化工業KK・常備駅は渋川で、写真1は渋川、写真2は運用先の安治川口で撮影したものである。昭和61年11月、タキ5602などと一緒に2両揃って廃車となった。 |
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●関連形式 タキ5550形5551 タキ5600形の改造で、25トン積シクロヘキサン専用車。 タキ5600形5602 種車となった形式で、30トン積シクロヘキサノン専用車。 タキ5050形5068 35トン積塩酸専用車で、タキ5604の改造車。 【特別編60】010531作成、020202本文修正+リンク追加、021209題名をタキ5650形5650に変更、写真1060の1を |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 旧形式 | 旧番号 | 落成時の所有者 |
1 | 5650〜5653 | S4007 | 関東電化▲ | タキ5600 | 5610〜5613 | 関東電化工業KK |
【写真1060の1】 タキ5650形5650 昭和48年11月21日 渋川駅にて P:吉岡心平
【写真1060の2】 タキ5650形5651 昭和50年3月9日 安治川口駅にて P:吉岡心平