吉岡心平のマーク

タキ5650形5650

私有貨車

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タキ5600形
タキ5700形

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[ロット表]


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特別編59
特別編61

●積荷
●構造

入口


 西野さんリクエストのタキ5600ファミリーの第二弾は、タキ5650形を取上げよう。

 タキ5650形は28トン積のシクロヘキシルアミン専用車で、昭和40年7月に4両がタキ5600形5610〜13から改造された。半端な荷重は積荷の比重差が原因である。改造は関東電化自身が行なったので、専用種別変更と言った方が正確だ。

 この事実から想像出来るように、外観・構造はタキ5600形時代と全く変わっていない。なお種車の関係から、車体寸法はタンク長さが10,600mm・台枠長さは11,400mmと、タキ5602より少し長くなっている。
 積荷は、当時の新人工甘味料チクロの原料で、

将来に期待が持たれたが、好事魔多しの喩え通り、米国で発ガン性疑惑が発生した。これが所謂「チクロショック」で、わが国では使用が停止された。余談だが、昔懐かしい「渡辺ジュースの素」の渡辺製菓は、これが原因で倒産している。
 このため需要はゴム添加剤向けなどに急減し、折角4両が改造された本形式も、昭和45年11月にはタキ5652、53がタキ5050形の5074、75(タキ5075はCD−ROM第4巻P00211、12にあり)に再改造されている。

 所有者は関東電化工業KK・常備駅は渋川で、写真1は渋川、写真2は運用先の安治川口で撮影したものである。昭和61年11月、タキ5602などと一緒に2両揃って廃車となった。


●関連形式 タキ5550形5551 タキ5600形の改造で、25トン積シクロヘキサン専用車。

        タキ5600形5602 種車となった形式で、30トン積シクロヘキサノン専用車。

        タキ5050形5068  35トン積塩酸専用車で、タキ5604の改造車。


【特別編60】010531作成、020202本文修正+リンク追加、021209題名をタキ5650形5650に変更、写真1060の1を
追加、写真1060を写真1060の2に変更、031225R4、050426R4A、071007ロット表R3追加+R4A2、080530
R4BY。


タキ5650形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
5650〜5653 S4007 関東電化▲ タキ5600 5610〜5613 関東電化工業KK

タキ5650形5650の写真

【写真1060の1】 タキ5650形5650 昭和48年11月21日 渋川駅にて P:吉岡心平

タキ5650形5651の写真

【写真1060の2】 タキ5650形5651 昭和50年3月9日 安治川口駅にて P:吉岡心平