タキ42250形42251 |
私有貨車 |
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形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
久々に自ずから選んだ写真を解説しよう。昭和52年から53年にかけて、石油類タンク車を化成品輸送用に改造するブームが起こったが、本形式もその一員である。 タキ42250形は32トン積ナフタリン専用タンク車で、昭和53年3月と11月に2両づつ合計4両が川崎でタキ1500形から改造された。種車は順にタキ15455、15463、15458、15459で、昭和37年帝国車両製のロットから選ばれている。なお昭和54年10月には、純粋の新車としてタキ42254が追加されたが、ドームレスタンク体を持つなど別物と考えた方が宜しかろう。 |
改造では種車のタンク体と台枠以下を流用したが、タンク周囲にはジャケット式の温水加熱装置と保温用のキセが設置され、1位妻には本形式の特徴となった温水供給管が追加された。タンク体と台枠とのクリアランスを確保するため、タンク受台は大型の押え金式のものが新製されている。まるでタキ1500形に洋服を着せたようだ。 所有者は日本陸運産業KK・常備駅は越中島で、小生が見かけた時は名古屋港の東邦ガスから酒田港の花王石鹸に向けてナフタリンを輸送していた。その後、改造グループの4両は平成元年9月に廃車となっている。 |
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ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 旧形式 | 旧番号 | 落成時の所有者 |
1 | 42250,42251 | S5303 | 川崎▲ | タキ1500形 | 15455,15463 | 日本陸運産業KK |
2 | 42252,42253 | S5311 | 川崎▲ | タキ1500形 | 15458,15459 | 日本陸運産業KK |
3 | 42254 | S5410 | 川崎 | 空白 | 日本陸運産業KK |
【写真1033】 タキ42250形42251 昭和60年7月20日 稲沢駅にて P:吉岡心平