吉岡心平のマーク

タキ8100形28101

私有貨車

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タキ8050形
タキ8150形

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解説

タキ8145

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第268週
第270週

積荷
●構造

入口


 タキ8100形30トン積希硝酸専用車のうち、今回はドームレスタンク体を装備したロットを取り上げる。

 タキ28101は昭和45年9月三菱製で、8148,49,28100〜02からなる5両ロットの一員である。

 設計比重は1.42で、三菱化成向と共に本形式では高目の値である。このためタンク容積は21.2mと小さい。
 タンク材質は耐食要求のためステンレス鋼製で、胴板は6mm・鏡板は8mmと板厚は薄い。タンク形状は直円筒形のままだが、このロットは本形式で初めてドームレス構造を採用したため、外観から受ける印象は大きく異なる。タンク寸法は直径1,850mm・長さ8,390mmで、タンク受

台は押え金方式となった。
 荷役方式は従来同様に空気圧を用いた上入れ上出し方式である。
 台枠は平形で、長さは8,660mm・BC間距離は5,660mmといささか半端な値となった。その理由はタキ5450形液化塩素専用車と共通化したためで、このような配慮は珍しい。ブレーキはKSD形積空+両側、台車は落成時からTR41D−4である。

 落成時の所有者は旭化成工業KK・常備駅は南延岡であった。昭和53年2月に日本陸運産業KKに移籍し越後関原駅常備となった。同駅は便宜置籍駅で、廃止により平成7年7月には神栖駅常備となった。晩年はパークロルエチレンなどの塩素系溶剤輸送に転用されていたが、平成10年6月に廃車となった。


タキ8100形28101の写真

【写真269】 タキ8100形28101 昭和49年7月12日 安治川口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第24巻に「P00335」として収録されています。


【第269週】051023作成R4A、070710R4A2、080730リンク変更、090208R4BY、130310R4C。