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タキ24700形24705

私有貨車

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タキ24600形
タキ24800形

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第191週
第193週

●積荷
●構造

入口


 難しい名前の化成品よりは、食材系の積荷はファンとして親しみ深いのだろう。今回は、これの代表格だった小麦粉専用車を取り上げる。

 タキ24700形は25トン積小麦粉専用車で、昭和49〜54年2ロット10両が川崎で製作された。

 タキ24705は昭和49年7月製で、8両製作された第一ロットの一員である。

 積荷の小麦粉は見掛け比重が0.5と小さく、このため25トン車にも拘らずタンク容積は50m3と大きい。外観・構造は圧送荷役の粉体タンク車なので、タキ11500形の派生形式と言って良いが、タンク容積の大きい分だけタンク体が長い。
 タンク体は耐候性高張力製で、形態は耐圧に優れたF3形異径胴を採用した。寸法は両端直径2,050mm・中央直径2,500mm・長さ14,325mmと、直径はそれほどでもないが長さが長い。
 タンク周囲にはホキ2200形に準じた遮熱板方

式のキセを持つが、性能的には不十分だったようで、昭和54年の増備車では通常の断熱材入りのものに変更された。
 荷役方式は、エアスライドで流体化した小麦粉を空気の圧力差でサイロまで輸送する、所謂「圧送荷役」方式を採用した。このため5個ある円形積込口は耐圧構造で、取出口はセメント専用車のようなゲート構造とせず、液体輸送用のタンク車に似た吐出管方式となっている。
 台枠は長さ15.500mm・軸距12,200mmである。ブレーキは手+積空、台車は軽量車に使用されるTR41E4であった。

 所有者は日清製粉KK・常備駅は大川であった。本形式は前半5両が宇品から西岡山、後半は大川から岩沼間で運用されていたが、前者は昭和62年に廃止となり、2両は廃車、残る3両は大川に転属し岩沼運用に加わった。その後、岩沼への輸送終息と共に、残存車8両も平成9年9月にまとめて廃車となった。


●関連形式 ホキ8300形8300 S4910日車製、22系ホッパ車の一員。


【第192週】040502作成R4、050501R4A、070802R4A2、071224ロット表R3追加、090416R4BY。


タキ24700形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
24700〜24707 S4907 川崎宇都宮 日清製粉KK
24708〜24709 S5403 川崎宇都宮 日清製粉KK

タキ24700形24705の写真

【写真192の1】 タキ24700形24705 昭和50年5月11日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

タキ24700形24705の写真

【写真192の2】 タキ24700形24705 塩浜操駅にて P:吉岡心平