吉岡心平のマーク

タキ1500形15190

私有貨車

 形式
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▲タキ1450形
タキ1600初代形

 番号
[ロット表]

タキ15173
タキ15205

 ページ
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第111週
第113週

積荷
●構造

入口


 変形車誕生の原因の一つに、事故による被災とその復旧がある。

 タキ15190は、昭和35年11〜12月に日車支店で21両からなるロットとして製作された15181〜15201の一員である。このロットは、日石輸送と日車のコンビが大量生産したタイプに属し、写真2のタキ15200でも判るように、タキ1500形の中でも最も目立たないグループであった。

 ところが本車は昭和47年頃、運転事故に遭遇した。詳細は不明だが、国鉄線での事故は通常、金銭による賠償によること、被災部分がタンク体だけと軽微であることから、私鉄線ないし専用線内での事故と推定される。なお、同時にタキ15800形の15813も被災しているが、これも同様に復元工事を受け、現役に復帰している。

 このため昭和47年10月頃、日車で事故復旧工事が施行された。その内容は、被災したタンク体を新品に交換するのがメインであった。
 新製されたタンク体の構造・寸法は、材質は普通鋼、寸法は直径2,050mm・長さ12,120mmと復旧前のものを忠実に模倣した。但しタンク受台は従来の帯金方式から、タキ35000形でお馴染みの押え金方式に変更された。
 一方、台枠以下は復旧前のものをそのまま使用した。このため台枠長さは12,900mm・BC間距離は9,600mmで、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油輸送KK、常備駅は秋田港であった。常備駅は昭和46年8月に中島埠頭、昭和58年12月に仙台北港と変った。タンク体を新製した割には長生きすることも無く、平成元年12月に廃車となった。


タキ1500形15190の写真

【写真112の1】 タキ1500形15190 昭和50年12月14日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

タキ1500形15200の写真

【写真112の2】 タキ1500形15200 昭和51年4月4日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【第112週】021020作成、040222R4、050414R4A、070715R4A2、081117R4BY、110415R4B、130803R4C。