セキ３０００形３８１０

　セキ３０００形は戦後製ボギー石炭車の標準形式として、昭和２６〜４０年度に２，７３０両が製作された。

　基本構造は、戦前製のセキ１０００形を改良したもので、地上設備の関係から主要寸法はこれと同一とした。

　車体は全鋼製でホッパ容積は３６．３ｍ^３、寸法は車体長さ７，８００ｍｍ・幅２，７２０ｍｍとセキ１０００形と同一である｡組立方法は鋲接から溶接に変更され、妻面下部ににあった三角形の穴は冬季の冷却を防ぐため閉鎖された。側扉の縦補強はセキ１０００形から２本増え、７本に増やされた。

　台枠構造もセキ１０００形に酷似し、ＢＣ間距離は４，９００ｍｍで同一でる。ブレーキ装置はＫＤ２５４形となり、台車はＴＲ２０から４１系に変わった。

　写真のセキ３８１０は昭和３２年度製で、本形式では昭和３２〜３７年度にセキ３６００〜５４４９の８５０両が製作されたグループ３に属する。台車がＴＲ４１ＡからＴＲ４１Ｃになったことが変更点であった。

　その後、多数がセキ６０００形に改造された。ＪＲ貨物には８１両が承継されたが、すぐに淘汰され、平成２年以降はしばらく１両の時代が続いたが、平成５年度に形式消滅した。

●関連形式　セキ６０００形７４５４（ＪＲ貨車０３１）　走行性能改善のため台車の枕バネを改造した形式。

【ＪＲ貨車０４４】０６０８１２作成Ｒ４。