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コキ50000形57000

JR貨車


 コキ57000系解説の最後は、57000番台である。

 コキ50000形57000番台は昭和63年9月に57000〜57002の3両がコキ50000形一般車から改造された。その後、同年12月の脱線事故により喪失した57001を補填するため、平成元年4月に57003が追加改造された。また平成2年3月に57004が追加されている。

 57000番台は中央にZG形電源コンテナを搭載する車両で、車体中央の床下には電源コンテナからのジャンパを接続するコンセントを有する。なお電源コンテナ〜車体間を接続するジャンパは両栓

タイプのようだ。前後の端梁には、積載したコンテナに給電するためのコンセントを設置した。当然ながら、中央はZG形の定位置のため、車体側面の注意プレートはない。また2位側面には例によって給電表示灯が設置されている。端梁部のコンセントの写真を掲載しておくので、参考にして頂きたい。

 なおコキ57000系が廃車となった事故は、昭和63年12月13日、隅田川発札幌タ行の3065列車が駒ケ岳〜姫川間で脱線したもので、一両目から5両目に連結されていたコキ57102+コキ57105+コキ57000+コキ57112+コキ74114はすべて廃車となっている。


【JR貨車043】060728作成R4。

コキ50000形57000の写真

【写真3043の1】 コキ50000形57000 平成2年7月26日 札幌貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平

引き通しのない側(1位側面)には通電表示灯がない。

コキ50000形57000の部分写真

【写真3043の2】 コキ50000形57000 平成2年7月26日 札幌貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平

右上が「注意書」プレートとコンテナとの接続用コンセント、中央下が車間引き通しのジャンパ栓受だ。