吉岡心平のマーク

ワキ50000形59009

国鉄貨車

 形式
[索引]

▲ワキ10000形

 番号
[ロット表]


 ページ
索引

国鉄編21
国鉄編23

●積荷
●構造

入口


 今回は「ワキ50000形の角屋根車でTR223B付」を紹介する。
 そもそもワキ50000形は、100km/h系高速貨車のワキ10000形を、95km/h系のコキ50000系で編成された列車に併結できるよう、ブレーキ装置をダウングレードしたもので、昭和52〜54年度に25両がワキ10000形から改造された。

 さて、「角屋根」とはワム80000形のようなプレス製の屋根のことで、昭和43年製の車両、即ちワキ10041以降を種車とした車両が該当する。現時点で種車の番号が判明しているのは昭和52〜53年度改造の20両で、これによれば昭和53年改造のワキ59007から10までがワキ10071,77,98,74から順番に改造されている。昭和54年度改造のワキ59020以降については、現時点では旧番号は判らないが、実見により少なくともワキ59020は角屋根であった。

 次にTR223B化改造とは、昭和58年頃コキフ50000形の乗り心地を改善するため、ワキ50000形が装備していたTR203形空気バネ台車と、コキフ50000形のTR223,223A台車とを交換したものである。コキフから得たTR223,223Aは、バネを交換したためTR223Bに形式が変更されている。問題なのは、どの車両がいつ台車を交換したかの記録が残っていない点である。

 結局、写真による捜索しか方法がなく、貨車仲間の手を煩わすことになった。その結果、少なくとも平成6年時点でのワキ59009は角屋根+TR223Bであることが、阿部さんから提供頂いた写真により見出された。
 なお参考として、丸屋根だがTR223B付に改造された車両を写真2、角屋根だがTR203付の例を写真3に掲げる。ちなみに写真の車両は、3車全てが平成4年7月付で廃車となっている。


ワキ50000形59009の写真

【写真2022の1】 ワキ50000形59009 平成6年1月3日 川崎貨物駅にて P:阿部貴幸

【阿部さんから貴重な写真を提供して頂きました】

ワキ50000形59006の写真

【写真2022の2】 ワキ50000形59006 平成2年12月23日 東京貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平

ワキ50000形59009の写真

【写真2022の3】 ワキ50000形59008 昭和53年12月31日 汐留駅にて P:吉岡心平


【国鉄編22】020319作成、020324題目・本文修正+写真1追加、090206R4B。