吉岡心平のマーク

チ1000形1146

JR貨車


 チ1000形は昭和32〜37年に国鉄工場で、トム16000形から改造された10トン積長物車である。種車は大正生まれの2軸無蓋車で、トム1・5000の各形式と共に、「観音開きのトム」として有名な形式であった。

 改造とされるものの実態は新車で、トム60000形から妻板・煽り戸を無くしたものと言って良い。床板は木製とされたが、遊車での使用が主とされたため、荷摺木はない。

 車体長さは7,300mm・軸距は4,300mmであった。ブレーキ装置は種車から流用したKC形で、走り装置は落成時から2段リンク式を装備している。

 JRへ移行後はレール輸送時の遊車として使用するため、JR貨物だけでなく北海道・東・西・九州の旅客会社各社に合計31両が継承された。JR貨物にし12両が引き継がれ、平成16年度末では9両が残っている。


【JR貨車029】060104作成R4、060310番号表追加、080815本文・データ修正。


JR貨物継承車番号表 年度別両数変遷

No. 番号 廃車 No. 番号 廃車 No. 番号 廃車 No. 番号 廃車
1030 H2003 1076 H2003 1121 H2003 10 1146 H1303
1032 H2003 1084 H1303 1124 H1303 11 1179 H2003
1057 H2003 1098 H2003 1136 H2003 12 1182 H2003

チ1000形1146の写真

【写真3029】 チ1000形1146 平成5年10月23日 西名古屋港駅にて P:吉岡心平