吉岡心平のマーク

トラ45000形151676

JR貨車


 最後まで残った2軸無蓋車がトラ45000形というのは、ちょっと予想しなかった展開である。

 トラ45000形145000番台は、同形式の延命を図るべく、鋼板床を木体化し、妻板も平鋼板に改めたものである。
 正式には「床・妻整備改造」と言われ、昭和54年度から国鉄工場で施行された。種車は無作為選択で、番号を原番号+100,000とした。

 改造内容は、厚さ6mmの鋼板床を撤去し、代りに標準の無蓋車用床板(幅200×厚さ60mm)

を36枚設置した。トラ45000形の台枠は、中梁に300×90mmチャンネルを用いていたため、大改造なしでは床面を下げることが出来ず、床面はその分高くなった。これに伴い、支障するあおり戸側板の最下段は幅を狭くした。妻板は鋼製のままとしたが、保守の困難なプレス製から、平鋼板製のものに交換した。なお柱と上枠は従来のものを再用した。

 JR貨物に承継されたのは、トラ145270・・・152927の39両で、平成16年度末現在でも、写真の151676を含む30両が在籍している。


【JR貨車020】050917作成R4。


JR貨物継承車番号表 年度別両数変遷

No. 番号 廃車 No. 番号 廃車
145270   21 168670  
145728 H1303廃車 22 148683 H1208廃車
145811   23 148917  
146279   24 149195 廃車
146573   25 149252  
146634   26 149428  
146676   27 149940  
146779   28 150308  
146859   29 150481 H1403廃車
10 147016   30 150768   
11 147061   31 151094  
12 147690 H1208廃車 32 151451  
13 147828   33 151676  
14 147908   34 151983  
15 148145   35 152461  
16 148306 廃車 36 152599  
17 148466   37 152854  
18 148523 廃車 38 152867 H1303廃車
19 148536   39 152927  
20 148635 廃車      

トラ151676の写真

【写真3020】 トラ45000形151676 平成元年11月18日 東港駅にて P:吉岡心平