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チキ4700形4753

JR貨車


 チキ4700形は鋼板輸送用の物資別適合貨車だが、JR貨物が所有したのは4750以降の長尺鋼板輸送車である。

 チキ4700形50番台は、昭和50年度に国鉄名古屋工場で7両がチキ4500形から改造された。種車は昭和42年度にトキ15000形の部品を流用して誕生した長物車である。

 改造では、種車の荷摺木を全て撤去し、車体前後に可動式各1個と中央寄りに固定式7個の荷受台を新設した。ホームによる幅方向の規制を避け

るため、荷受台上面は床面上465mmと高くされた。本形式は最大16mに達する長尺鋼板を輸送出来るように計画され、可動式荷受台は伸縮式とされ、可動式の荷受梁は車端より約1.3m伸ばすことが出来るようになっていた。
 台枠以下は種車のままだが、可動式荷受台は溶接で台枠と強固に固定されている。ブレーキ装置はASD方式積空ブレーキ、台車はTR41Cとチキ4500形と同様である。

 北陸方面への輸送に賞用されていたが、平成20年3月に形式廃車となった。


【JR貨車018】050827作成R4、080816本文修正+データ追加。


JR貨物継承車番号表 年度別両数変遷

No. 番号 廃車 No. 番号 廃車 No. 番号 廃車 No. 番号 廃車
4750 H2003 4752 H2003 4754 H2003 4756 H2003
4751 H2003 4753 H2003 4755 H2003 4756 H2003

チキ4753の写真

【写真3018】 チキ4700形4753 昭和60年6月2日 東港駅にて P:吉岡心平