吉岡心平のマーク

ワム80000形380257

JR貨車


 ワム80000形280000番台の軸受を、信頼性・保守性改善のため、従来の平軸受からコロ軸受に改造したのが380000番台である。

 ワム80000形でのコロ軸化の歩みは古く、小生の知る限りでは円筒コロと円錐コロの比較試験、ワム584000番台を用いた長期試験があり、これが本番台の基となったものと思われる。

 改造はJR貨物で、平成2〜4年度にかけて500両に実施された。施行両数は平成2年度が100、3年と4年度が各200である。種車は280000番台からランダムに選択されている。

 改造点は軸受のJT10A形への交換と、それに伴う軸箱部分の改造だけである。コスト削減のため車軸はジャーナル部を削正して再使用し、バネ吊等は変更していない。
 なお、コロ軸は摩擦抵抗が少なく転動し易いため、車体塗色は識別のため青色(ファストブルー)に塗り替えられ、車体右隅には「転動防止注意」のロゴが標記された。

 既にワム380068,213,382の3両が廃車となったが、積極的な淘汰は行なわれていない。ちなみに写真のワム380257はワム288268を平成3年11月広島車両所で改造した車両である。


【JR貨車017】050820作成R4。

廃車

No. 番号 廃車 No. 番号 廃車
380063 H1112    

ワム288219の写真

【写真3017】 ワム80000形380257 平成4年9月20日 仙台港駅にて P:吉岡心平

白黒で撮ると、280000番台と同じ色に見えるのは困ったものだ。