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コキ102JRF形540

JR貨車


 コキ100系コンテナ車の変り種と言えば、コキ104形10000番台が有名だが、外観的な変化から見れば、今回紹介するコキ102形500番台の方が上だろう。

 コキ102形500番台は、平成2年度に川崎・日車で50両が製作された。ロット表はコキ102形2のページをご覧いただきたい。

 4両ユニットの中間車で、コキ103奇数+コキ102−500番台奇数+コキ102−500番台偶数+コキ103偶数でユニットを構成する。
 荷重は40.5トン・最高運転速度は110km/hで、積載可能コンテナは従来のコキ102形と同様

である。
 これまで製作されていたコキ102形からの変更点は、中間車のためデッキの分だけ短かった車体を両端車並に延長した点にある。理由は特別大型コンテナ積載を容易にするためと言われるが、真偽の程は判らない。
 車体は長さは19,600mm・BC間距離は14,200mmで、各々490mm長くなった。ブレーキ装置は奇数車がCLE+手・偶数車がCL+手で、台車はFT−1であった。

 使用状況はコキ102形と同一であるが、本番台だけ特定運用を組んでいるのかについては、残念ながら未調査である。


●関連形式 コキ102形2(JR貨車008) 平成元年度に製作された0番台の例。


【JR貨車010】050307作成R4。

コキ102JRF-540の写真

【写真3010】 コキ102JRF形540 平成2年9月24日 東京貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平

台枠の縦補強位置が通常のコキ100系と異なるのが、この番台のチャームポイント。