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コキ101JRF形42

JR貨車


 次世代コンテナ車としてJR貨物が開発したコキ100系コンテナ車は、昭和62年度にコキ100形の4両ユニット一本が試作されたが、同車はデッキ部がなく入換作業に不便なため、量産車ではユニットの両端車にはデッキ付の車両を配することになった。こうしてデッキ無しのコキ100形とユニットを組むデッキ付の車両として開発されたのが本形式である。

 コキ101形は、昭和63年度に川崎・日車で132両が製作された。
 上述したように4両ユニットの両端車で、コキ101奇数+コキ100奇数+コキ100偶数+コキ101偶数でユニットを構成する。

 荷重は40.5トン・最高運転速度は110km/h

で、積載可能コンテナは30フィート2個/20フィート3個ないし12フィート5個である。また台枠には海上コンテナ積載用の穴が設置されていた。
 4両ユニットの両端車のため、車端にはデッキがある。同部の手摺は当初は簡易的なものだったが、落成直後に現在見られるタイプに改造された。
 車体は長さは19,600mm・BC間距離は14,200mmである。コスト削減のため、試作車ではユニット全車に備えていた電磁弁は、本形式だけに具備するよう変更された。このためブレーキ装置はCLE+手だが、奇数・偶数で電磁弁が分割搭載されている。台車はFT−1であった。

 4両ユニットの特性を活かして、東海道〜山陽筋に集中配置されて運用されているようだ。


【JR貨車011】050314作成R4、写真2211の2追加。


コキ101JRF形の製造年度別番号表 ■年度別両数変遷

番号 番号 両数 製造年月 製造所 備考
S63一次 1〜28 28 S6309〜S6311 川崎  
29〜54 26 S6309〜S6311 日車  
S63ニ次 55〜86 32 H0101〜H0103 川崎  
87〜118 32 H0101〜H0103 日車  
S63三次 119〜126 H0103 川崎  
127〜132 H0103 日車  

コキ101JRF形42の写真

【写真3011の1】 コキ101JRF形42 昭和63年12月31日 東京貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平

落成直後の写真で、車端部の手摺形状が標準形と異なる。

コキ101JRF形42の写真

【写真3011の2】 コキ101JRF形41の車端部 昭和63年12月31日 東京貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平

短期間で手摺が増設されたため、このスタイルだった時間は短い。