吉岡心平のマーク

タム3000形

私有貨車

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タム2400形
タム3050形

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[ロット表]


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図面編1
図面編3

積荷
●構造

入口


 タム3000形はリクエストの常連なのだが、残念ながらまともな写真が未発見である。

 タム3000形は15トン積ガソリン専用車で、昭和12年5月日車で製作された。一形式一両であった。

 発注者である小倉石油は日車製タム500形を愛用し、昭和11年12月〜昭和12年1月にタム538〜544、昭和12年12月〜昭和13年1月にタム570〜579を製作した。従ってタム3000は、丁度両者の中間に作られたことになる。
 本形式最大の特徴は、新製の15トン車なのに、2軸ボギーとなった点にある。理由は色々取り沙汰されたが、良く判らないのが実情だ。

 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径1,860mm・長さ7,922mmと日車製タム500形と殆ど変わらない。タンク受台はタンク体との間に硬木を挟んだ日車独特のタイプで、タキ50・100形などのものと同一であった。
 台枠は平形で、長さは8,200mm・BC間距離5,200mmであった。ブレーキは片側+空気、台車は当時標準だったTR20である。

 所有者は小倉石油KK・常備駅は新興であった。昭和16年4月に石油共販KKに移り、石油配給統制KK。石油配給KKを経て、戦後は日本石油KK所有・秋田港駅常備となった。その後、常備駅は本輪西から雄別埠頭となり、さらに駅名改称で北埠頭となり、昭和46年8月に廃車となった。


●関連形式 タム500形578 本車酷似の上廻りを持つ2軸車。


【図面編2】040827作成R4、050428R4A、060120リンク追加、090625R4BY。

タム3000形の図面

【図2】 タム3000形 図番VD0629