吉岡心平のマーク

タラ100形101

私有貨車

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タラ1形
▼タラ200形

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[ロット表]


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特別編975
特別編977

積荷
●構造

入口


 タラ100形は19トン積ガソリン専用車で、昭和5〜6年に31両がタサ1形20トン積石油類専用車から専用種別変更された。

 タラ101は昭和5年12月にタサ151から専用種別変更された。種車は大正12年川崎造船所でア27320M44形27321として製作され、昭和3年に改番されたものである。

 昭和3年の改番以前から、石油のタンク車をガソリン(当時の呼び名では「揮発油」)専用とすることは良く行われていた。タの場合は10トンが9トンになっても同じ「タ」だが、タサの場合は荷重が減

るとタラになってしまうため、誕生したのがタラ1形と本形式であった。
 外観・構造はタサ1形時代と変わらず、安全弁増設などの改造は行われていない。台枠側面に大きな角型の銘板があるのが判るだろうか

 落成時の所有者はライジングサン石油KK・常備駅は石油であった。昭和17年3月の石油共販KKへの移籍を経て、戦争中は苦難の日々を過ごしたが、戦後は昭和24年3月にシェル石油KKに返還された。常備駅は連合軍専用車を振り出しに、浜安善や浜川崎など京浜地区を転々としたが、昭和36年12月に廃車となった。


タラ100形101の写真

【写真1976】 タラ100形101 昭和49年7月28日 東京機関区にて P:鈴木靖人

【鈴木さんの貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編976】090112作成R4B。