吉岡心平のマーク

タサ1形14

私有貨車

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タラ700形
▼タサ400形

 番号
[ロット表]


タサ173

 ページ
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特別編873
特別編875

積荷
●構造

入口


 タサ1形14はフア27000形27013として、大正3年新潟で製作された。

 従来、石油のタンク車輸送は7トンから10トン積の2軸車により行われてきたが、大正3年秋田黒川油田の大噴油で輸送量が急増したため、画期的な大型車として製作されたのが本形式である。タンク車として初めて3軸構造を採用し、荷重は20トンと在来車の2倍にアップした。
 当時の貨車はヨーロッパに範を取っており、ボギー構造とらず3軸車としたあたり、如何にも独逸風

だが、本形式のプロトタイプについては、いまだ特定に至っていない。

 落成時の所有者は日本石油KK・常備駅は雄物川で、その後柏崎を経て沼垂に変わった。昭和16年4月に石油共販KK所有となり、昭和21年4月には日本原油輸送KKに移籍した。その後、所有者は日本石油運送から日本石油輸送、常備駅も遊佐から羽後平沢を経て沼垂となった。写真は昭和26年に飯野で更新修繕を受けた際のもので、タンク踏板と梯子はこの時追加されたものである。昭和40年3月に廃車となった。


タサ1形14の写真

【写真1874】 タサ1形14 P:吉岡心平所蔵


【特別編874】080428作成R4B。