吉岡心平のマーク

タラ700形700

私有貨車

 形式
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▲タラ600形
タサ1形

 番号
ロット表


 ページ
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特別編37
特別編39

積荷
●構造

入口


 今回は、本サイトで初の「タラ」を紹介する。

 以前の解説で、「タサ」はボギー車としては中途半端と書いたが、タラはその上を行き2軸車・3軸車・ボギー車が混在している。ちなみに今回紹介するタラ700形は「タラ」の最終形式であると共に、唯一のボギー車形式でもある。

 タラ700形のルーツは、昭和26年汽車東京で製作されたタキ300形1303、04に遡る。ところがこの2両は、昭和33年10月に大鉄車両でタキ7100(初代)形25トン積カセイソーダ液専用車に改造された。これが有為転変の始まりで、3年後の昭和36年7月には協三工業で、19トン積のサラシ液専用車に再度改造されたのである。

 タキ300形からタキ7100初代形への改造は、荷役用のS字管が追加された程度で軽微であったが、タラ700形への改造では積荷の保冷のため、タンク周囲にキセを新設したためスタイルは一変した。またカセイソーダ時代の荷役配管は、再び撤去されたようである。

 なお本形式と同時に、タサ1300形3軸車を改造した18トン積サラシ液専用車であるタラ600形が誕生しているが、これについては「3軸貨車の誕生と終焉・下」に詳しい。

 所有者は呉羽化学工業KK・常備駅は勿来で、タラ600形と共通運用されていたが、昭和45年10月に廃車されている。


●関連形式 タキ7100初代形 種車となった形式。


タラ700形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
700,701 S3607▲ 協三 タキ7100初代 7100初代,7101 錦商事KK

タラ700形700の写真

【写真1038】 タラ700形700 昭和42年2月 田端操駅にて P:遠藤文雄

【遠藤さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編38】010325作成、030928リンク変更、040806R4、071231R4A2、090222ロット表R3追加+R4BY、101028R4B。