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シキ35形36 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
変り種の多い大物車の中でも、シキ35形はその最右翼だ。 シキ35形は昭和35年12月三菱で2両製作された大物車で、用途は自社で製作した化学ブラントの反応筒など、長尺物の輸送用であった。 本形式の特徴は「回転枕木式」とでも称すべきその構造にある。具体的には常に2両一組で使用され、積荷は車体中央付近にある回転枕木に、車両間を掛け渡して積載する。この観点から見ると、2車体で1両の70トン積大物車として附番し、「前・後」で区別するのも一法だったと思われる。 閑話休題、この方式は大物車の歴史では最古のもので、古くは「鉄桁運搬車」などと呼ばれ、シキ1初代形もこれに属する。これら古典形式では回転枕木が床上に位置したため、積荷の重心は高くなり、車両限界による制約も大きかった。 |
本形式はこれらの問題を回避するため、回転枕木の心皿部分を側梁間に落し込み、枕木高さを低くした点が目新しい。 落成時の所有者は新三菱重工業KK・常備駅は糸崎であった。会社名は昭和40年2月に合併により三菱重工業KKとなった。昭和59年1月に廃車となった。 |
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【写真1530】 シキ35形36 P:吉岡心平所蔵