吉岡心平のマーク

シキ370形370

私有貨車

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▲シキ310形
シキ400形

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[ロット表]


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特別編423
特別編425

積荷
●構造

入口


 大物車を得意とするメーカーは、何と言っても日本車両だろう。同社作品の特徴は、4軸や6軸といった多軸台車を嫌ったことで、その反面、車体は重ね餅のようになった。そのスタイルは、ファンとしては好悪相半ばするのではなかろうか。

 シキ370形は吊掛式の2−2−2−2軸複式ボギー大物車で、昭和36年9月日車支店で製作された。荷重は170トンであった。

 本形式を一言で言えば、一年前に作られた先輩形式シキ290形の増備車だが、同形式が吊掛式だけでなく弓形梁式にも共用出来るように、まくら枠に心皿を2個持っていたのに対し、本形式は吊

掛式専用のため、心皿も1個だけである。
 車体は、台車同志を結合する「台車上枠」4組と、これを結合する「まくら枠」2組、そして積荷である変圧器と一体化するトラス構造の荷受け梁(前後に分割)からなっていた。
 ちなみに空車時の車体全長は26m余りと長く 最高運転速度は積車45km/h・空車65km/hに制限されていたため黄帯を巻いている。台車は日車の大物車用台車として標準的なNC−3系であった。

 所有者はKK明電舎・常備駅は沼津であった。シキ290形と共に変圧器輸送に活躍したが、業界再編のあおりで、平成14年度に廃車となった。


【特別編424】030930作成、040106R4、050425R4A、090311R4BY。

シキ370形370の写真

【写真1424】 シキ370形370 P:吉岡心平所蔵