吉岡心平のマーク

タキ13800形13810

私有貨車

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タキ13700形
タキ14300形

 番号
ロット表

タキ13800

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第176週
第178週

●積荷
●構造

入口


 「酒類」と聞いて「一両欲しい」と答えるのは日本酒好きの貨車マニアかしらん?

 タキ13810は、タキ13800形35トン積酒類専用車で、00〜16からなる第一ロットに属し、昭和44年2月富士重で製作された。積荷の「酒類」とは私有貨車のジャンルでは日本酒やワインなどの醸造酒を指すが、時には水(ミネラルウオーター)やりんごジュースなどを輸送したこともある。

 設計比重は1、つまり水と同じである。タンク体は葉巻形のC3形異径胴で、材質は純度保持のためステンレス鋼、タンク直径は両端1,850mm・中央2,300mmで、長さは10,170mmであった。タンク周囲は地肌のまま無塗装で、銀色

のタンク体が良いアクセントになっている。
 荷役方式はマンホールから積込み、吐出管から排出するごく普通の上入れ下出し方式であった。
 台枠は35系特有の中梁省略形で、長さは10,500mm・BC間距離は7,500mmであった。ちなみにこれはタキ45000形と同寸である。ブレーキは積空+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は内外輸送KK・常備駅は防府であった。本形式の一部は化成品輸送に使用されていたが、写真の車両もその一例で、日本触媒のエチレングリコール輸送用に用いられていた。昭和61年11月には貨物駅集約により新興駅常備となり、その後28トン積アルコール専用となったようだが、平成12年3月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和44年2月
製造所   富士重
設計比重  1.0
タンク容積 35.0m3
●上廻り
タンク形態 異径胴(C3)形ドームレス
タンク材質 ステンレス鋼(SUS304)
タンク板厚 胴板6mm・鏡板8mm
タンク両端直径 1,850mm
タンク中央直径 2,300mm
タンク長さ 10,170mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   35系標準
長さ      10,500mm
BC間距離  7,500mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD203−254形積空
台車      TR41C形

タキ13800形13810の写真

【写真177】 タキ13800形13810 昭和51年6月20日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【第177週】040118作成R4、050504R4A、070723R4A2、080801R4BY、100310諸元追加+R4B。