貨車銘板研究室−029 運輸機材 → 造機車輌 昭和29年 造機車輌 東京 旧運機 (タキ3500形3502) |
2002/9/25 作成 |
■社名・工場の変遷
■ 昭和29年 造機車輌 東京 旧運機 写真140 昭和28年,運輸機材(株)は造機車輌(株)に社名変更し,銘板も新デザインとなった。文字の配置は,下段が製造年,中段がメーカー名,上段に「東京」の文字を配したものだが,なんと「東」と「京」の文字の間に,「旧運機」と運輸機材から改称されたことを表現している。社名変更に伴い,旧社名を入れている銘板なんて,この銘板ぐらいであろう。文字が丸ゴシック体であることもあり,微笑ましく感じられる。また,上段と下段の文字が楕円に沿って配置された。 この銘板は,タキ3500形3502のものである。タキ3500形は昭和29〜39年に179輌が製造された30系タンク車のアルコール版で,小生にとって何処でも見ることができた馴染みの形式であった。所有者は1輌を除く178輌が内外輸送(株)であった。 本車は3503と共に昭和29年12月4日に車籍編入され,当初の常備駅は本車が石岡,3503が小林である。写真は昭和58年に撮影したものであるが,ドーム周りに手摺りが無く,踏板より上まで延びたはしごやドーム上部の円周上に設けられた手すりなど,新製時の姿を残す貴重な車輌であった。 常備駅は,苫小牧,石岡,常陸小川と移り,昭和61年に廃車された。
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造機の銘板 昭和27年 運輸機材 タキ2600形42638 昭和28年 運輸機材 東京 タム8100形8102 昭和29年 造機車輌 東京 旧運機 タキ3500形3502 昭和35年 造機車輌 東京 タキ1250形1251
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