貨車銘板研究室−024

木南車輌製造 → 新木南車輌

昭和二十三年 木南車輌 (片上鉄道ワフ100形105)

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2002/9/16 作成

■社名・工場の変遷

昭和13年

設立

木南車輌製造(株)
昭和23年頃 倒産  
昭和26年 再設立 新木南車輌(株)
昭和29年頃 倒産  

■ 昭和二十三年 木南車輌 写真131

 木南車輌は,昭和13年に設立され,南海堺駅近くに工場を設け,路面電車や地方私鉄電車を世に送り出してきた。しかし,敗戦による影響からか昭和23年頃には倒産してしまった。昭和26年には朝鮮特需のさなか,新木南車輌として再スタートを切ったが,長続きせず昭和29年には倒産してしまった。

 今回の銘板は,倒産間近の昭和23年の銘板である。製造年は漢数字で書かれ,「木南車輌」の上には,カギ山に吉を配した屋号が書かれている。カギ山は商売繁盛の願いを込めて屋号としてよく使われる記号であるが,吉の由来は不明である。

 この銘板は片上鉄道ワフ100形105のものであるが,元をたどれば国鉄ワフ22000形22925のものである。ワフ105の解説は貨車写真館−014を参照のこと。

 ワフ22000形は戦後初の有蓋緩急車で,昭和22〜23年に975輌が製造された。外観・構造は戦前製のワフ21000形の走り装置を長軸から短軸に変更した以外,同一である。

 

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