貨車写真館−050

  
2006/6/27 更新

タム3050形13050

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 タム3050形13050

1981(S56)/5/1石巻港  

 昭和56年に撮影し退色したネガフィルムも,フィルムスキャナの手にかかると鮮やかに蘇る。とはいってもカバーバランスはどことなく変だ。さて,昭和56年に石巻港で撮影したタンク車を7回シリーズでお届けする。最初は当時,宮下からホルマリンを仲間や後輩のタキ8000形と共に輸送していたタム13050である。

 タム3050形式は,貨車写真館20で30783082を紹介した。タム3050形はタンク体材質が純アルミ,ステンレス鋼,普通鋼内面にライニングの3種類があり,キセの有無で2種類,荷役方式が上出しと下出しの2種類あり,これが入り乱れており形態分類の醍醐味が味わえる形式である。

 タム13050は昭和33年に日立製作所でタム13051,13052と共に新製された。所有者は日本水素工業(株)で宮下を常備駅としていた。

 本形式はメーカーより所有者により構造が分かれる特色がある。日本水素工業は純アルミが好みのようで本形式11輌(3075,3086〜3089,3093,3094, 3097,13050〜13052)全てが強化型の純アルミ製のタンク体である。荷役方式はタンク種別3種では例外的な下出し方式である。

 日本水素工業(株)は昭和46年に日本化成(株)に社名変更した。タム3050形としては長命で平成9年5月に廃車されている。

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