貨車写真館−051

  
2006/7/2 更新

タキ8000形8001

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 タム8000形8001

1981(S56)/5/1石巻港  

 日本化成(株)の前身である日本水素工業(株)では,ホルマリン輸送用として昭和31年にタム3050形3075を初めて新製し,翌33年までに3086〜3089,3093,3094,3097,13050〜13052を増備した。メーカーは3097までが飯野重工,13050以降が日立製作所であった。その後の増備は2年後の昭和35年に行われ,30トン積車の大型車が登場した。これが今回紹介するタキ8000形である。

 日本水素工業(株)(→日本化成(株))のタム8000形は昭和35年に8000〜8006が,37年に8012,8013が登場している。メーカーは8000,8001,8012,8013が日立製作所,8002〜8006が新三菱重工である。なお,8002〜8006は車籍編入から2ヶ月もしないうちに三菱商事(株)に異動している曰くありげな車輌であるが,常備駅は同じ宮下で,日本化成のホルマリン輸送に使用されていた。

 タンク体は,2年前に設計・製造されたタム13050〜13052と同一構造で,寸法的には容積を2倍とするため,内径を1730mmから1900mmに,長さを6190から10330mmにそれぞれ拡大した。タンク体材質は純アルミニウムで,材料強度が低いため内部に6枚の鏡板状の波除板を設け,タンク体の剛性を確保している。台枠との固定は,タンク体と受台の面圧を減らすため,4組の大型の受台を用い,締金のあたるタンク体には強め板を設け,締金締結時のタンク体変形防止をはかっている。ドームは小さく,タンク体とのバランスに欠いている。

 台枠は長さ11000mmの一般的な平台枠構造で,ボギーセンター間距離は7700mmである。台車は当時の標準台車TR41Cである。ブレーキ装置はKD254×300,補助ブレーキは手ブレーキである。

 長らく宮下と石巻間のホルマリン輸送に従事していたが平成10年に廃車された。

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